「見たことはあるけど、タロットの一種?」と聞かれることも多いです。
引いたカードからあなたのことをリーディングするという点では、オラクルカードは、一見、タロットカードと似ているように見えますが、実は本質的にまったく違ったアイテムです。また、本屋さんに行くと、たいていオラクルカードは「占い」のコーナーに置かれていますが、本当は占いとも異なるものです。
いちばん大きくちがうのは、カードが導きだすメッセージが、あなたの潜在意識の声だという点です。
私があなたのために引くオラクルカードは、「天の声」ではありません。
それは、「こうした方がいい」とか「こうしなさい」という啓示ではなくて、「本当は自分はこんなことがしたかったんだね」、「転職したい気持ちの底には、こんな感情が隠れていたんだね」という、自分自身の「隠された本音」的なメッセージです。
カリスマ占い師さんの鑑定のようなインパクトはないかもしれませんが、ただ、こうしたリーディングをやっていくと、不思議と、混乱していた気持ちが整理され、自分が本当にやりたかったことや、ライフパーパス(人生の目的)が、だんだんとはっきり見えてくることが多いのです。
だからこそ、本当はカードを自分で読むことができれば、毎日リーディングを行なって、より細かなメッセージを受け取ることができます。ヘルツェンス・ドロゲリーでは、多くの人が自分でリーディングができるように、オラクルカード選びのアドバイスや、セルフリーディングのお手伝いもしています。
カードリーディングのメッセージは、未来に関する予言ではなく、現時点での自分に対するひとつの予測可能性です。
たとえば、セルフリーディングをしていると、自分の本質に関わる部分では、違う日に質問を変えてリーディングしても、どんなにシャッフルしても、引き方を変えても、同じカードばかりが連続して出ることも多いのです。
また、恋人のことが頭を離れないクライアント様から「お仕事」についてのリーディングを依頼されてカードを引くと、「ロマンス」のカードばかりが固まって出るようなことも、しばしば起こります。
これは、引き寄せの法則によるものであり、カードはいつもその人に必要な情報だけをくれるという意味で、本当に不思議です。
こんなふうに、リーディング内容は、じぶんの心を映し出す鏡のようなものなので、それは「決定事項」ではなくて、自身に関する「一情報」としてふんわり受け止めるべきものでもあります。
自分の心が変化したり成長したりすれば、リーディング結果は変わってきます。逆にいうと、あなたはいつでも、自分自身を変えていく力を内に秘めているということです。カードは、あなたが「どうやって自分を変えたらいいのか」という部分を、優しくお手伝いするツールなのです。